Written by Goki

【徹底解説】ケトジェニックダイエットとは?どんな人に向いている?

ダイエット

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あなたは”ケトジェニックダイエット”というダイエット方法をご存知でしょうか?

 

よくメディアで紹介されている”糖質制限ダイエット”の究極系がケトジェニックダイエットになります。

本記事では、ケトジェニックダイエットがどうのうようなダイエット方法か、またメリット・デメリット等に関して解説します!

 

ケトジェニックダイエットに興味がある方は必見です!

 

ケトジェニックダイエットとは

ケトジェニックダイエットとは、糖質の摂取量を抑える”糖質制限ダイエット”のことです。

 

脂肪を落とす方法として、効果が高いダイエット方法の一つと言われています。

 

脂質からエネルギーを生み出す

ケトジェニックダイエットの特徴は、糖質ではなく脂質を身体のエネルギーにすることです。

 

私たちの身体は普段、糖質をエネルギーとして使用しています。

しかし、ケトジェニックダイエットでは糖質を制限するため、代わりに脂質をエネルギーとして使用します。

 

脂質がエネルギーのために分解されると、”ケトン体”と呼ばれる物質が生成されます。

 

ケトジェニックダイエットのキーマン”ケトン体”

ケトジェニックダイエットのキーマンはなんと言っても”ケトン体”です。

 

血中のケトン体が増え、ケトン体をエネルギー源として活用している状態を”ケトーシス”と言います。

”ケトン体”を生成し、”ケトーシス”の状態にならないと、身体のエネルギーが不足していまいます。

 

従って、”ケトン体”をうまく作り出せないと、ケトジェニックダイエットはうまくいきません。

 

ケトン体を作り出すためには

ケトン体を作り出すには、糖質(炭水化物)を可能な限り制限し、脂質を大量に摂取します。

 

摂取カロリーにおける3大栄養素(タンパク質、脂質、炭水化物)の配分(PFCバランス)は以下の通りです。

✅ケトジェニックダイエットのカロリー配分の目安

  • タンパク質:3割
  • 脂質:6割
  • 炭水化物(糖質):1割

 

単純に糖質の摂取量を制限すればいいと言う訳ではなく、ケトン体の生成のために脂質の大量摂取が必要になります。

この点を理解せずに糖質制限を試している方は多いと思われますが、それではダイエットはうまくいきません。

 

ケトジェニックダイエットのメリット

ケトジェニックダイエットには、”炭水化物の摂取を制限して脂質を大量に摂取する”という性質上、いくつか有効なメリットがあります。

 

ケトジェニックダイエットのメリット

  • 病気の治療に役立つ
  • 空腹感が少ない
  • インスリン抵抗性が低くなる
  • 抗がん効果がある
  • 余計な間食が減る

 

病気の治療に役立つ

脳はケトン体に対して効率的に作用し、脳内のミトコンドリアが増加します。

従って、発作やアルツハイマー病の治療に役立つ可能性があります。

 

空腹感が少ない

ケトジェニックダイエットは”ダイエットの敵”である空腹感が少ないというメリットがあります。

脂質を大量に摂取することで、消化をゆっくりにし、空腹感が少なくなります。

 

僕が普段実践している”脂質制限ダイエット”では、空腹が辛いので、大きなメリットになります。

(僕はお腹が空き過ぎて、雲がわたあめに見えたことがあります笑)

 

インスリン抵抗性が低くなる

糖質を制限するため、前述の通り身体は”ケトン体”をエネルギーとして使用します。

そのため、糖質を摂取した際に分泌されるインスリンを抑えることができます。

 

インスリンの抵抗性が高まると、栄養を筋肉の代わりに脂肪細胞に輸送し、脂肪として貯蓄してしまいます。

 

そのため、体脂肪と深く関係するインスリンの抵抗性を下げられることは、ダイエットにおいて大きなメリットになります。

 

抗がん効果がある

身体が”ケトン体”をエネルギー源にするケトーシスの状態では、がんの成長を遅らせることができます。

 

糖を制限した状態では、がん細胞が飢えるためだと考えられています。

参考文献:
A. M. Poff et al., “The Ketogenic Diet and Hyperbaric Oxygen Therapy Prolong Survival in Mice with Systemic Metastatic Cancer,” Pros ONE., vol. 8, no. 6, June. 2013.

 

余計な間食が減る

糖質を制限するケトジェニックダイエットでは、炭水化物(糖質)で構成されているおいしいおやつやデザートを食べられません。

 

そのため、余計な間食が減り、カロリーが制限されるためダイエットがうまくいく理由の一つになっています。

 

ただし、甘いものを食べられないというのはデメリットにもなりますね笑

 

ケトジェニックダイエットのデメリット

上記で紹介したメリットを見ると完璧なダイエット方法に見えるケトジェニックダイエットにもデメリットはあります。

 

ケトジェニックダイエットのデメリット

  • 継続が難しい
  • 運動強度が落ちる
  • お金がかかる
  • 甘いものが食べられない

 

継続が難しい

ダイエットで重要なのは、ダイエットを習慣にし、長期的に継続して理想の身体を維持することです。

 

しかし、ケトジェニックダイエットでは炭水化物を制限するため、継続が非常に難しいです。

 

あなたはご飯やラーメンなしの生活を想像できますか?

ケーキのないクリスマス・誕生日なんて悲しいですよね。

 

これは僕の経験ですが、一度炭水化物を摂取すると美味し過ぎて食べるのを止められなくなります。

その結果、すぐにリバウンドして元の体重をも超えてしまいます。

 

運動強度が落ちる

ケトジェニックダイエットでは、運動の強度が明らかに低下します。

僕もスクワット中に踏ん張れず、何度かバーベルに押しつぶされました。

 

また、筋肉にグリコーゲンを補充するのに時間がかかるため、回復に関してもデメリットになります。

 

お金がかかる

ケトジェニックダイエットでは、日本人に馴染みのお米や麵類を食べられません。

 

そのため、脂身の肉や魚、アボガドなどを食べることになります。

しかし、それらの食品は高価でお金がかかります。

 

脂質制限ダイエットでは、安い鶏むね肉とお米(玄米)を食べていればいいので、ダイエットにかかる費用の差は歴然です。

 

甘いものが食べられない

脂質制限ダイエットでは、脂質の殆どない和菓子であれば食べられます。

 

しかし、ケトジェニックダイエットでは、糖質を含む物は食べられないため、和菓子も食べられません。

僕もあてはまりますが、甘党にとっては非常につらいことです。。。

 

ケトジェニックダイエットに向いている人

ケトジェニックダイエットは糖尿病患者や癌患者に有効です。

 

メリットで紹介したように、ケトジェニックダイエットはインスリンの抵抗性を低め、癌の成長を遅らせます。

そのため、糖尿病患者や癌患者にとっては非常に有効的なダイエット方法になります。

 

ケトジェニックダイエットに向かない人

一方、ケトジェニックダイエットは一般的な我々日本人にはあまり向きません。

厚生労働省策定の”日本人の食事摂取基準報告書”によると、日本人は総エネルギーの5~7割を”糖質”として摂取しています。

 

普段食べているお米、パンや麵類を制限する方法が長続きするはずがありません。

糖質を取り始めるとリバウンドする可能性が非常に高いため、継続できないダイエット方法はあまりオススメできません。

 

個人的には”脂質”を制限する脂質制限ダイエットの方が、断然オススメです。

”【脂質制限ダイエット完全マニュアル】ダイエットするならこれ!”の記事で解説していますので、興味ある方はご覧ください!

 

まとめ

糖質の摂取量を抑えるダイエット方法である、”ケトジェニックダイエット”に関してご理解いただけましたか?

 

内容を復習しましょう!

 

ケトジェニックダイエットでは、糖質ではなく脂質を身体のエネルギーにするため、脂質を大量に摂取する必要があります。

✅ケトジェニックダイエットのカロリー配分の目安

  • タンパク質:3割
  • 脂質:6割
  • 炭水化物(糖質):1割
メリット
ケトジェニックダイエットのメリット

  • 病気の治療に役立つ
  • 空腹感が少ない
  • インスリン抵抗性が低くなる
  • 抗がん効果がある
  • 余計な間食が減る

デメリット

ケトジェニックダイエットのデメリット

  • 継続が難しい
  • 運動強度が落ちる
  • お金がかかる
  • 甘いものが食べられない

 

ケトジェニックダイエットに向いている人
⇒糖尿病患者や癌患者

 

ケトジェニックダイエットに向かない人
⇒一般的な我々日本人

 

糖質を制限するケトジェニックダイエットは、ダイエット効果としては非常に高い有用なダイエット方法です。

しかし食事の自由が著しく制限されるため、継続が難しいという問題を抱えています。

 

継続の自信がある方は是非お試し下さい!